岸まつえ 平和と希望のまち新宿をつくる会

岸まつえ図書室

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岸松江@つぶやきタマゴ 連載・28

ある国のこと

月刊女性&運動2014・2

ある国のお話です。その国は人□比で黒人が51%、白人が49%を占めており、差別禁止法もあり選挙権も平等に行使できます。

しかし、黒人が首相になったことは―度もなく、黒人衆議院議員は約8%、黒人市議会議員では全体の13%にすぎません。国家公務員の管理職に占める黒人は約3%、裁判官は18%、国営放送局に働いている黒人の割合は15%、黒人研究者は全体の14%にすぎません。

一方、働く黒人の約6割が非正規雇用で働き、黒人全体の民間給与水準は白人の約半分です。黒人が正社員になれたとしても、大企業では昇格が制限される職種の約9割が黒人で占められており、幹部候補になれる職種で働く黒人は1割にすぎない会社がたくさんあります。

未だにこんなひどい人種差別がある国ってどこ!? って思いませんか。さぞかし遅れていて貧しい国にちがいない??。

黒人=女性、白人=男性と置き換えてください。「ある国」の「黒人」とは「日本」の「女性」のことです。(性差別の原因は、人種差別と共通している点と異なる点がありますが。)

これが、ジェンダーギヤップ指数136カ国中105位という私たちの国の現実なのです。日本の女性の地位の低さは日本社会の後進性を表しています。

このような現実をかえるためには、各分野の運動に女性がもっと参加し声をあげなければなりません。しかし、様々な集会・シンポジウムの発言者に女性がいない、あるいはたった1人という現実も見受けます。民主的な雑誌等の書き手に女性がほとんど登場しない場合もあります。女性の研究者や専門家が少なく、家庭責任があり公に登場することに大きなエネルギーを必要とする女性の現実も痛いほどわかります。それでも、女性が感じていることは女性自身の言葉で表現する必要があります。

憲法問題や労働法制、TPPなど多方面の運動で、私たち女性の声を本気で届けていきたいですね。

(弁護士)

※「つぶやきタマゴ」は小さな「つぶやき」を温めて新しい何かが生まれたらいいなという思いをタイトルに込めました。

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