岸まつえ 平和と希望のまち新宿をつくる会

岸まつえ図書室

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岸松江@つぶやきタマゴ 連載・27

ホントウの気持ち

月刊女性&運動2013・12

「断捨離」(だんしゃり:不要なものを断ち、捨て、執着から離れることを目指す整理法)や「片づけ」に関する本やテレビ番組が増えていますね。

確かに、私の家にも買って使わないでいる物がたくさんあります。特売で安い! と思って余分に買ったセーター、光沢があっておしゃれだけど気後れして着ないでいるジャケット、「頑固な汚れがとれる」という宣伝に惹かれて買ったものの掃除しないでしまったままの洗剤、いただきものの食器、読まない本…。物が多くなると、片づけたり必要な物を探したりすることに時間がかかり、自分の大切な空間や時間を浸食していきます。

油断ならないのが、毎日のように投函される宣伝チラシや送りつけられてくるダイレクトメール、試供品、商品カタログの類です。2週間くらい放っておくと、新間などといっしょに食卓の一角に積み重なっていきます。中身をチェックして資源ゴミを分別し捨てる作業で大切な休日の時間を奪われるのです。

仕事上、自宅が「ゴミ屋敷」になった方に遭遇することがあります。物を捨てるには一定の決断と作業が必要なので、それができなくなると家じゅうが山のような不要品に占拠されてしまうのかしら。

タダだから、安いから、便利そうだから、誰かに勧められたから、ポイントがつくから…でもそれってホントウに必要なの? 華やかなお店のディスプレイや目をひく広告に引きつけられると、自分がいったい何が欲しいのか「ホントウの気持ち」を見失いそう。

ホントウに必要なものって何? 私はホントウにこれが欲しいの?… すっと考えていくと、「私はどう生きたいのか」という間いかけにたどりつくのです(!)。

物を少なくしたら、掃除や片付けに使っていた時間も少なくなって、静かに自分の「ホントウの気持ち」と向き合うことができるのかもしれません。

(弁護士)

※「つぶやきタマゴ」は小さな「つぶやき」を温めて新しい何かが生まれたらいいなという思いをタイトルに込めました。

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