岸まつえ 平和と希望のまち新宿をつくる会

岸まつえ図書室

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岸松江@つぶやきタマゴ 連載・25

「期待」される?されない?

月刊女性&運動2013・8

私の仕事は、相談されることから始まります。相談されると、未知の問題であれば判例などを調べたりして解決の道筋を考えます。講演を依頼されると、自分なりに一生懸命情報を集めたり考えたりして、講演内容を検討します。何の依頼もなく、判例や法律書を読んでもほとんど身につきません。

専門家として有益な回答をしてくれるはずだという「期待」に応えることで自分の知識を広げ経験を積むことができるわけです。1つの「期待」に誠実に応えていると、また次の「期待」(相談)をしてくださる方が現れます。

家でも、家族(世間?)から私がやってくれるものという期待を自分で感じとり、家事をします(特に片付けは私がやらないと、だれもしない…)。

そういう意味で他の人からの「期待」というのは、私の仕事や人生にとても大きな影響を持っていると感じています。

反対の場合もあります。自分ではやる気があったはずなのに、会議で私の発言に対する反応が冷たかったり、別の人に役割が振られたりすると、期待されていないんだと一気にもり下がってしまいます。そして、それは私が女性だからという理由の場合も多いです。

女性がイニシアテイブをとることに消極的で、むしろ補助的家庭的な役割を求める風潮があるなか、他人の「期待」に応えることは、自分の可能性を広げる場合と狭める場合があると感じています。

では、どんな「期待」に応えるべきしょうか?

私の場合、仕事は期待されてこそなので、応えたい! そのほかについては、難しい問題ですが、自分がどんなことをやりたいかを中心にその時々の仕事量や健康を考えながら取捨選択すべきなのでしょう。

ただ自分がやりたいことは、誰にも「期待」されてなくてもやり遂げたい。(…けれど期待されない状態は結構辛いかも)まあ熱意をもってやり続けていたら、周囲の方が影響されて「期待」を生む場合もあるでしよう。

自分のすすむべき目的地を見据えたうえで、たとえば、風を受けて進む帆船のように、さまざまな「期待」を追い風にあるいは向かい風としてうまく操るのは、やはり自分自身ということでしようか。

(弁護士)

※「つぶやきタマゴ」は小さな「つぶやき」を温めて新しい何かが生まれたらいいなという思いをタイトルに込めました。

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